Canon iVIS HF M52

筐体

ボディ全体の作りが安っぽい、ソニーに比べるとかなり安っぽい。 画面の開閉の建付けとか、バッテリーの収まりとか・・・チリがピッタリ合ってない感じがして振ったらカタカタする。

ボディの表面処理もテカテカのいかにも安っぽいプラッチック感丸出しだし、メッキパーツもチープ感に拍車をかけてる。

値段も確かにチープなのだが・・・

ビデオカメラは綺麗に映ってナンボなのでどうでもいい部分なのだろうが、ガジェットとしての所有欲をまったくそそられない外観、素材感になってるのは否めない。

WiFi接続

しなくていい、使い勝手悪すぎる。 要らない機能。Canon 伝統のソフトウェア技術がまったく無い側面がモロに出ている。

ちゃんと作れないならこんな機能つけんな。

USB接続でのデータの転送

普通に接続して使えばいいのだが、ちょっと変な挙動をしたのでメモ

USB接続でデータをパソコンに送るにはカメラ側を撮影モードから再生モードに切り替えてUSBケーブルを接続するのだが、この再生モードにもさらに AVCHD の再生モードと mp4 の再生モードがあるのだ。

そしてこのモードによってパソコンからの認識が変わってしまう。

AVCHD モードの時は単なるストレージとしてPCから認識される。 しかし mp4 モードの時はデジカメとしてPCに認識されるのだ。

さらに MacBookPro に接続した際に、mp4のファイル転送が開始したりされなかったりして不安定な挙動を見せたので、基本的に AVCHD モードでストレージとして認識させたほうがよさそうだ・・・

というかもう内蔵は使い勝手悪いのでEye-Fiで運用しようと思う・・・これにもかなり問題があるので、それについてはEye-Fi参照

ビデオスナップ

2秒、4秒、8秒と決められた長さだけ撮れるという長回し欲求を抑えてくれる便利な機能。

記録フォーマットをmp4にするとこの機能が使えなくなる。

60iでの記録

AVCHDで「i」つまりインターレースで記録。

これは1コマを水平方向に薄くスライスして、奇数行と偶数行を2コマに分割して記録するということ。 そしてこの2コマ単位で切り替えていく。

この記録ファイルをPCで再生すると動きのある画面で、縦線に横方向にズレたような縞のノイズ(コーミング)が入る場合がある。 これは奇数行と偶数行がズレることで発生する。

プレーヤー側の設定でiの間を補完して「p」に変換してくれる「デインターレース」とか「インターレース解除」とかいう機能があるのでこれを使うとノイズが無くなる。

画角

ビデオカメラを見る - キヤノン iVIS HF M52 レビューを見ると広角側で最大の画角が35mm換算で43.4mm、実測で48.0°となっている。

M52はセンサーサイズが1/3となっている。これは横幅4.8mm程度のセンサーだ。48.0°ということは標準レンズと呼ばれる画角だな。

手持ちのカメラCanon EOS Kiss X5のキットレンズEF-S18-55 IS II で比べてみた。 X5はセンサーがAPS-Cサイズ横幅22.3mm程度のセンサーだ。これで大体24mmにした時とほぼ同じような範囲が撮れた。

標準レンズの画角は野外で普通にイベントを撮るような場合はいいが、室内や自分撮りをするには狭い。

普段の使い方

完全に記録用のカメラとしてMP4のハイビジョン9mbpsの30pで記録している。カメラ−モードはオート。 絞り優先とかいろいろできるが結局、蛍光灯がちらついたり設定が面倒なのでオートで落ち着いている。

まとめ

Good

  • なんだかんだで雑に扱ってもいいし、それなりの絵が撮れるので重宝してる。
  • 暗い場所でも驚くほど明るく撮れる。これはレンズのF値の問題ではなくセンサー自体の感度の高さだろう

No Good

  • ボディがチープ
  • Wi-Fiの使い勝手が最凶に悪い
  • 内蔵メモリへのアクセスが安定していない
  • 総じてUIに一貫性が無い
  • 同クラスのカメラに比べて画角が狭い
  • mp4とAVCHDに色々機能の差がある
  • AV端子とヘッドホン端子が同じソケットを使っているので明示的に切り替えないといけない

画角が狭い以外は目をつぶれる範囲

関連ページ

バージョン

2012-12-28 アマゾンで購入

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