ベトナム語/ありがとう

ベトナム語/ありがとう

ベトナム語の「ありがとう」に関して。ベトナム語でありがとうは「cám ơn」と言う、綴りによっては「cảm ơn」とも書く。

覚え方

これは漢字の「感恩」のベトナム語読みで、日本人にも覚えやすい。

発音

発音はイロイロなサイトではカタカナで「カムオン」と表記されているが、カタカナ通り、カムオンなんて言っても通じない。 日常生活に浸透しすぎて綴りと実際の使用が乖離しているようなのだ。実際には全然上昇しない重くもなく素早く「ガモン!」のように聞こえる。 もっと細かく表現するならば

アントニオ猪木の真似をしながら「我慢」

と言うと、実際の発音に近くなる。これホーチミン付近での話しです。 どこにも「g」の成分は無いんだけど、どう聞いても「ガ」と言っている。

似た綴りの単語でベトナム語で「オレンジ」のことを「cam」というが、これは普通は「ガム」とは言わない「カム」もしくは「キャム」に近い音になる。 では「ありがとう」を「キャモン」と発音するかと言われると、絶対にしない。聞いたことない。

スペル通りに発音する場合はちょっと嫌らしい。それか、まともすぎて冗談に聞こえるようだ。 「カーム」を重々しく発音して、一旦止めてから平坦に「オーン」なんて話すと、 日本語だと「ハイハイドウモアリガトウゴザイマシタ」みたいな若干嫌味っぽい冗談っぽい。

そう来たらこっちも「khong co chi(どういたしまして)」と嫌らしく返してあげよう。

丁寧語(敬語)バージョン

ベトナム語ので丁寧な場合には基本的に文を長くするというのがあるので cám ơn もそれに従う。 一番簡単なのは頭に「xin」をつける

Xim cám ơn.(シンカモン)

である。

この Xin は日常生活では重すぎるようで、あまり使われたことが無い。 よくテレビとか会議とかの司会の人が、自分が喋った後に「Xin cam on」とよく使っている。

さらに丁寧にするには、ケツに相手の人称代名詞をつけて

Xim cám ơn anh.(シンカモンアン)
Xim cám ơn em.(シンカモンエム)

とする。

さらに強調して

Xim cám ơn nhiều anh.(シンカモンニュウアン)
Xim cám ơn nhiều em.(シンカモンニュウエム)
Xim cám ơn nhiều chị.(シンカモンニュウチェイ)
Xim cám ơn nhiều bác.(シンカモンニュウバッ)

nhiều は英語の「much」にあたり、たくさんという意味である。

もっとガッツリ入れると自分を入れて相手を上げつつとして

Cháu cám ơn nhiều bác.(チャウシンカモンニュウバッ)

Cháu は本来姪や甥や孫を表すようなかなり目下な人に使う人称代名詞だがそれを自分に対して使うことで下げつつ相手を上げるという最大限感謝を表してみる。 一応存在はするが、日常生活で使われたこともないし、ベトナム人も外国人にはここまで求めてないと思う。

日常生活では

ということで、日常生活でもっと用いられる表現は Xin なしで人称代名詞付きの

Cám ơn em.(カモンエム)

のような表現か

人称代名詞無しで

Cám ơn nhiều.(カモンニュウ)

という表現が好まれるようだ。これは人称代名詞関係無いので迷ったらこれ使っとけ。

vietnamese/cam_on.txt · 最終更新: 2018-09-10 09:45 by ore