Canon iVIS mini

2014-01-10 キャノンオンラインショップにて購入。iVIS mini はオンラインショップ限定発売で一般の店頭では売られていない。

このカメラはもうやれることはもうわかりきってるので説明不要。超広角、コンパクト、もうそれ以外ないし。

良いカメラだからもう少しというところが気になってしまったのでつらつら

使い方

固定して取るべし

広角で周辺歪み大きいレンズの手ブレは見るに耐えない。iVIS mini は手ぶれ補正が無いので手でもって撮影すると本当にガックンガックンの絵になる。 これ自分で編集してると酔ってゲロ吐きそうなぐらいな画になる。

とにかく置く!

画面に動かないモノを入れて撮るべし

手持ちで撮るなら腕とか、車載で撮るならハンドルとか、とにかく映像の一部にがっちりくっついて動かない物体を入れて撮るとよい。

これはたぶん人間の目の特性のようだが、こういう動かないもの(人間が動かないものと認識しているもの)が映像にあるとそこを基準に自動的に映像を脳内補正するみたい。

実際には手ブレがある映像でもそこに腕や顔やハンドル等が固定的に写っているとそんなにぶれているように感じないという不思議な感覚になる。

よく見る GoPro とかのヘルメットに固定された映像がなんだか妙にヌルヌルして感じるのもこのせいだと思う。 映像の一点で顔が固定されているので、背景がブレていてもそんなにきにならない。

思えば人間の目でも、鼻の頭あたりが固定的に視界に入っている。あまりに固定的に入っているので無意識で情報としてカットしているが、意識するとぼんやり鼻の頭の影が視界にあることがわかる。こういうこととも実は関係してるのかもしれないな。

マジで自分撮り専用

遠くのモノは本当に豆粒みたいになって撮れないので風景を撮っても何も面白くない。

車載画像みたいなのをやったが、これもだめ。被写体が定まらない素材を歪みの大きい広角レンズで撮ると、これもまた酔ってゲロ吐きたくなる映像になってしまうのだ。

ビデオスナップ機能

他のiVISにも付いている機能でもう最初から撮る尺が決まっていて、だらだらと長いシーンを撮ってしまってテンポの悪い記録になるのを防ぐ機能。

今(2014-01現在は)はこれをメインに使っている。

説明書には載っていないが、ビデオスナップをオンにした状態だとphotoボタンで写真を撮るとその後に自動的にビデオスナップ録画が開始される。 これを利用してphotoボタンを録画ボタン代わりに使っている。

バグってるのか自分の感覚がおかしいのかわからないが、なんかこのビデオスナップで撮った動画は最後の0.5秒ぐらいが切れるような気がする。

なので気持ち早めに切り上げるような感覚がいるかもしれない。

AWB

オートにした場合傾向として若干寒く、青っぽく映るように思える。Pで太陽光設定にして使っている。

互換バッテリーが使えるか?

NB-4Lの互換バッテリーが普通に使える。たしかこれキャノンのコンデジでよく採用されているバッテリーで家にたくさんあったw

若干寸法が互換品のほうがデカイらしくストッパーの爪の引っ掛かりが甘い。指で抑えて蓋を閉めれば大丈夫。

この蓋も脆そうな作りになってるな・・・200回ぐらい開閉したらパキッといきそう。

蛍光灯がチラつく

設定にフリッカー低減機能があるのでそれで設定するとおさまる。

Good

超広角の楽しさ

160度の画角があるのでほぼ真横に近い部分までうつる。超広角レンズなのでパンフォーカス傾向が強く、近くから遠くまで、バッキリ映る。

これは車内で撮ると面白さがわかる。車の外にカメラマンが飛び出しているような画角は新鮮。 さらに車内の様子だけじゃなく車窓から流れる風景もバッキバキに映るので2つのコンテンツを妙な合成をしたような人間の感覚を超えた映像が楽しめる。

バッテリーのもち

前評判では持ちは悪いというが、普通に半日ぐらいのお出かけならば十分という感じか。

旅行になると厳しいと思うが。互換バッテリーを買えばいいだけの話なので特に悪い点ではない。

スイッチ連動のレンズカバー

これ本当に最高!全カメラに標準装備するべき機能。

No Good

取り出してすぐに撮れない

スイッチ入れてすぐに撮れない、起動が遅い。スイッチ入れてから1秒で撮影可能な状態になることを求む。現在は6秒ほどかかる。 画面をタップ連打すると若干早くなるような気がする。

2014-10 現在ファームウェアのアップデートで若干の改善、それでも遅い

片手で操作できない

ビデオ録画するにはタッチパネル上の録画ボタンをタップすることになるのだが、これがメチャ小さい。なので押しにくい。 どうせこんな液晶はどの範囲が撮れているか確認する程度なのだから録画ボタンぐらいどデカくしとけばいいんですよ。

なのでスイッチオン・・・で両手で操作することになる。ポケットから出す撮るしまうっていう動作がしたい

一番いいのはスイッチオンで即録画開始。

再生ボタンの誤作動

2014-10 現在ファームウェアのアップデートでこの操作が長押しになったのでこの欠点は解消された。

再生ボタンで電源が入ってしまうのだが、本当に軽く押しただけで入ってしまうので、ここは電源切れた状態なら長押しでスイッチオンとかボタンに加えてタッチパネルとかにしてもらいたい。

バリアングル液晶が固いのでそれの操作をやっているうちに誤って入ってしまうことも多かった。

液晶のチルト機構が固い

チルト機構が動きが固い。特に自画撮りするときには一回引き起こしてそれからまた逆に折るので面倒。 Sonyのカメラによくある平行二軸のバリアングル液晶と同じ機構。そうじゃなくてEOSとか普通のiVISが採用している直角2軸のバリアングル機構にすればいいんじゃなかったのかな。

固すぎて耐久性が心配になる。

※使っていたらこれはあんまり気にならなくなってきた。特に問題ない。

本体のみでバッテリーの充電できない

他のiVISによく付属してくるあのコの字型の電源ケーブルを刺すことができる。 できるのだが、その電源で駆動できるだけで、充電はできない。

USB端子もあるが、これもデータ通信専用で充電できない。

本体キーのカスタマイズができない

本体のキー(キーと言っても再生とphotoの2個しか無いのだが・・・)のカスタマイズができない。

photoキーをビデオ録画に割り当てたい。このビデオの用途から考えてもビデオ録画はスイッチ入れた瞬間に始まってもいいぐらい。

アラートが毎回出る

液晶の輝度を低く設定しているとスイッチを入れた時に液晶の輝度が低く設定されていますとアラートが出る。そしてそのアラートを無視する手段が無い。そして毎回出る。

知ってるよ「ボケ!」低く設定してるんだよ!この設定は設定画面からしか変更することができず、そんな何かの弾みで変わるようなものじゃない。

バッテリーには低くしておいたほうがいいと思うが、うるせーので中の設定で使っている。

Canon伝統のWifi周りの機能が完全にクソ

Wifi関係の機能は全部使いにくくて試したけどもう2度と使わないと思った。 ほんとCanonの中の人ってダイジョブかなって思ってしまうレベル。

USB接続が今どき mini USB 端子

今ならもうmirco USB でしょう。・・・ま使わないのでいいんですけど。

USB接続でマスストレージとして認識されない

謎のユーティリティが必要。誰もインストールしねーよ馬鹿。途中でSilverLight入れろとか何時の時代だよ!

ファイルの作り方が変

フォルダ名が謎の連番+日付みたいな形式で作られる(作る基準もよくわからん)ので名前でソートしても時間通りに並ばない。

メモ

アドホックに接続するとiVIS mini の IPアドレスは「192.168.0.80」になっている

ファームウェア1.0.1.0にアップデート

2014-10-12 ivis mini x の存在を確認していたところいつの間にかリリースされていた・・・ことに気づく

iVIS mini は MicroSD カード 経由でファームウェアをアップデートするので、何も入ってない MicroSD カードを用意する。 家の隅っこに転がっていた適当な 8GB の MicroSD カードを iVIS mini 本体に差し込んで、設定の中の「SD初期化」から完全に初期化する。

MicroSD を取り出してMacBookに差し込む

キヤノン:ダウンロード|iVIS mini ファームウエア Version 1.0.1.0からダウンロード。 自分はMacBook なので Mac 用をダウンロード。

ダウンロードしたファイルをマウントすると中に「VJF1.FIM」というファイルがあるのでこいつをSDカードにコピーする

コピーしたカードを iVIS mini に差し込んで、再生モードから設定を開く。Firmware の項目から指示にしたがってアップデート。 5分ぐらいかかる

アップデートが終わったら SDカードを普段のものに切り替える。

設定が全部初期化されているので再設定する。

変化

  • 起動して撮れる状態になるまでの時間が短くなった
    • これは一番の改善。しかし3秒ほどかかるので体感として「すぐに撮れる」とは程遠い。
  • 液晶のバックライトをLに設定していると警告が出る
    • まったく改善していない。相変わらず出る。
  • 再生モードが長押しに変更
    • 使い始めたころはよく誤動作していたが慣れたらそうでもなかったのでちょっとだけ嬉しい変更かな

トラブル

フラットケーブル(フレキシブルケーブル、リボンケーブル、FPC)の断線

2015-02-14 発生。結論。完全に故障、死んだ。旅行とかに使いまくったが約1年で死んだということか。寿命短すぎる。

液晶が並行2軸のチルト機構を備えているので液晶部と本体がフレキシブルなフラットケーブルで接続されている。 何度もこのチルト機構を使用していると、本体にケーブルが入っていく部分に負荷がかかるらしく、内部の線がボッキリ折れて断線してしまった。

負荷の集中を物語っているのかフラットケーブルは本来黒なのだがその部分だけ折れ曲がって内部の線がむき出しになっている。

当然画面も出ないので操作不能ご臨終である。

Youtubeにも同様の報告動画があったので、これはもう個体差とか使い方ではなくて、このカメラが持っている構造的欠陥だと思う。 店頭で iVIS mini X も見てきたが同様の機構で進化が感じられなかったので購入見送り。

前兆としては・・・

  • 液晶の上下が反転しない
  • 液晶を持ち上げると電源が切れる
  • 電源を切っても電源が切れない

を経て完全に死んだ。

もうこれは部品交換しか道はないので自分でなんとかできるとかいう問題じゃない。

部品交換修理に出したら修理代約15000円と言われて本当に合掌。

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