映画/Clash

2013-05-18 DVDにて鑑賞

鑑賞直後のザックリ感想

  • ヒロインのベロニカ・グゥさんが魅力的でよい
    • 表情が終始硬いので一瞬でも抜いた感じがほしいところ
  • 総合格闘系、柔術系(関節や締め、グランドポジション攻防)のアクションを取り入れていて新鮮味アリ
  • 全体的には香港カンフーアクションをベースに東南アジアシラット系
  • 結構アングルと画角が似たような感じのシーンが多く絵的に単調な印象(あんまりカメラ自体が動かない?)
  • 編集と音効でもっといい作品になると思う

ストーリー整理(完全にネタバレ)

ネタバレですけどあんまりこの映画ストーリーとか重要じゃないので

あんまりに意味不明+無計画なストーリーなのでまとめてみる

理由は不明だがヒロインのチンさんが売春宿に売られる。そこで子供ができる(父親は映画からはわからん)。

売春宿から黒竜オジサンがチンさんを買い上げる。理由不明、黒竜オジサンは女の殺し屋を使うのが好きっぽい。

黒竜オジサンは子供を人質にチンさんを売春婦→殺し屋フェニックス化。子持ちの売春婦を殺し屋にするって無理あるでしょw。

フェニックス仕事をバリバリこなす。仕事が出来る姐御として殺し屋仲間のホークから信頼される。

通信衛星をハッキングするコンピュータの存在が裏社会に流れる(ストーリーには無い)。

黒龍オジサンコンピューターが欲しくなり、子供を返す条件でフェニックスにコンピューター強奪司令する。

フェニックス、仕事のための仲間を募集する。人事としてのセンスはゼロ。粗暴でアホという以外なんの特殊能力も盛ってないようなボンクラが集まる。金で雇っている体になっているがその金の出処不明

  • ホーク 信頼出来るが弱い糞ガキ
  • スネーク スグに裏切る嫌な性格。性格起因で裏社会に敵が多い。人間個人としても社会的にも問題が多すぎる。
  • タイガー カンフーが切れる謎の男。実は黒竜オジサンを狙う潜入捜査官。相当長い期間潜入しているらしくそれが辛いっぽい。
  • オックス 単なる出川哲朗

自分より弱いガキと、問題ありまくりのチンピラと、自分のボスを付け狙う目的の捜査官と能なし出川を採用する人事担当のフェニックス嬢はいったいどういう神経してるんだか・・・たしかに若い時は売春宿で過ごし、環境が変わったと思ったら殺し屋修行だからな。人事的能力を伸ばすほうが無理というものか・・・。

ボンクラ軍団がアジトに集結。このアジトが意味不明に暗い。ここでフェニックス嬢、「私が仕切る」、「質問は無し」というルールを徹底的に叩きこむ。出川には鉄拳で叩きこむ。

ボンクラ軍団はまず武器を調達。フェニックス嬢に考えがあるのだろう・・・実は無いw。 この時点で誰がそのコンピュータを持っていて、どのようにしてそれを奪うか、が決まっていない。それなのに取りあえず武器。 居酒屋の注文並の適当さ。大丈夫か?このリーダーはw。

さらに、質問は無しルールなので、ボンクラ軍団は「誰かと何かの取引に行く」という認識しかない。 綿密な計画があるんだろうと大船にのった気持ちでいる。

武器商人のジジイと交渉開始。 過去にスネークさんと武器商人のとの間に問題があったらしく、ジジイがスネークさんに気づく。 実はスネークさん、昔はa.k.a「手榴弾のカン」だったらしく、ジジイの弟を偶然ぶっ殺してしまったらしい。

手榴弾だからそれに巻き込まれてジジイの弟が死ぬこともそりゃあるだろうな・・・ってそりゃ大問題だろ!。 弟を殺した人間が行方をくらませて、フラーっと自分の店にやってきたらそりゃぶっ飛ばすに決まってるでしょ。

武器商人との交渉の前にスネークさん入り口付近でちょっと気づいてるみたいで、「俺は抜ける」みたいな素振りをするわけ。 でも、スネークさんは根っからの嘘つき+後先を考えられない脳みそらしく、「この連中とはXXXな過去があるから俺が行くと問題になる」 と切り出さない。たぶんどうにかなるだろうと思ったんだろう・・・ならねーよw。

ファーストバトルスタート!武器商人を殲滅。しかし武器は手に入らなかった。雑魚のホークは負傷。 フェニックス嬢いきなり計画通り進まず。計画なんかしてないけどw。

以下、脳内補完。 黒竜オジサンの情報網を使って外人軍団がコンピュータを持っているという情報を掴んだっぽい。 黒竜オジサン、フェニックス嬢に「俺が何か別の取引という名目でホテルのバーに外人軍団を呼び出すから、そこでコンピュータ強奪しろ」と命令。 それを了解したフェニックス嬢、彼女なりの綿密な計画(ドレス選び)を立て。計画(外人をぶちのめして奪う)を一方的にボンクラ共に伝える(質問無し)。

補完ここまで。

つまり、上記のことはまったくストーリー上語られていない。 なのでいきなり、コンピュータは外人軍団が持っていることになっていて、その取引に潜入するためタイガーとフェニックス嬢で夫婦を装うという意味不明な計画が実行されるという展開に進む。

別に夫婦の必要性ゼロ。映画的にはフェニックス嬢のセクシードレス姿が出せればいいのだからなんでもよかったんだろう。 ホテルのバーみたいな所も別に夫婦でいないと不自然なところでもなく、タイガーとフェニックス嬢が中に入ったら、テーブルで普通に残りのボンクラがもうすでに前のりして飲んでるのだ。

そんで、ハイクラスな夫婦がボンクラと同じテーブルで飲みだす。変でしょ!w

ボンクラどもは、ぶちのめして強奪というフェニックス案の極めてシンプルな計画を実行する気満々。

しかしタイガーさんは冷静。綿密な計画をその場で即興でつくり上げる。タイガーさん計画立てるの結構好きです。でも下手の横好きだな。

「騒ぎを起こして、混乱に乗じて奪う」という天才計画。どうやって騒ぎを?、「俺とフェニックス嬢がタンゴを踊ってウェイターにぶつかる」。ぶつかる?それだけ?。

計画実行。ぶつかって終了。騒ぎも何も起きない・・・・完全に意味不明。 黒竜オジサンともまったく連携がとれている節は無い。 なんなんだこのシーンは!。

後にわかるがこれは単にタイガーさんがフェニックス嬢とイチャイチャしたかっただけという、思考レベルがさらに上の計画だったのだ。

タイガーさんのイチャイチャ大作戦が大成功に終わった後、 黒竜オジサン(心の中は煮えたぎっている)と楽しくバーで酒を楽しんだ外人軍団は普通に車でアジトに帰った。 おそらく勘定はオジサン持ちだったのだろう。

外人軍団アジトに帰る。それを尾行しボンクラ軍団アジトの場所と設備と人物を調査。 普通ここからスタートでしょう。

情報を収集し綿密に分析した結果、ボンクラ軍団スネーク伍長の「雑魚しかいないから正面から突破してブツを強奪、邪魔者は殺す」という、伍長の「後先考えない、なんとかなる」思考が反映されたすばらしい思考時間0.1秒の計画が提案されるが、そこは計画鬼のタイガーさんが黙っちゃいない。しかも「銃を使わずにいける」という自信。策士策に溺れるにならないといいが・・・

タイガーさん一晩掛けて綿密な計画を立て直す。

ちなみに黒竜オジサンから節電ノルマを課せられたらしく、アジトでの会議は真夜中なのに懐中電灯のみで行われている。 ベトナム裏社会にもエコの流れには逆らえない。

タイガーさんの計画を実行に移す。裏口から侵入し、監視を制圧。次々と部屋を制圧していく。そしてコンピュータもゲット!。 なにかしらんけどもうみんなブツがコンピュータってことは知ってるっぽいw。

しかし一人取り逃がし・・・バトルスタート!

バトルの中、ホークが腕を撃たれて負傷(弱い)。

そして、ボンクラ軍団のコミカルキャラ担当出川が逃げる女の揺れる胸に目を奪われてその隙に脳天に弾丸命中して死ぬという、映画の趣旨を揺るがすようなシーンで死ぬ。 たしかに出川はバトルシーンでもまったく登場しないし、容姿以外に何もコミカルな要素は無いが、こんなアホな理由で、それもカット的にもそういう理由で死んだんですよって流れにしていいんだろうか?この部分だけ完全にオースティン・パワーズなんだけどw。 これがベトナムノリなのか?

そして、これ以後、一切出川の要素がなくなる。最初から居なかったみたいに一切話しに出てこないw。

バトルが激しくなる中、負傷したホークにコンピュータを託し先に逃げろと指示。バトルは激しさを増していく。

やっとのことでタイガー、フェニックス嬢タッグが外人軍団を切り抜け、ホークと合流というところで・・・ スネークさんがホークを殺して、コンピュータを奪って逃走。

ホークは負傷してたし、敵は全員把握できていたわけでもないし、ホークは敵から奪ったコンピュータを持っていたわけだから、 殺される理由も状況も十分にある。 つまり、スネークさんはホークをぶっ殺してコンピュータを奪ってどこかに隠して、「外人軍団の残党が奪ったんだろう」とかしらばっくれればいいだけのはずなのに・・・

そこはスネークさん、敵を作る匠の技が光ります。ホークを殺して道路にフェニックス嬢の目の前で捨てて、コンピュータも俺が奪いましたよ宣言して逃走するという神の一手を指します。なんなんだろうこの展開は・・・

ストーリー的には黒竜オジサンがメチャメチャ悪いやつになってラストに盛り上がらないといけないと思うんだけど、 スネークさん方向に観客の憎悪が向かってしまうよね。 それに行動原理が無くて単なるバカなのでなんか手に負えない感じ。

そして河川のほとりのシーン。心情の揺れ動きや回想で河のロケーションが使われてる。 ベトナム人は心の中心には河があるのかね、日本人の温泉的な。 確かにメコンデルタはベトナムの豊かさの源泉で河は特別な意味があるのかもね。

河のほとりでリーダーとして強がっていたフェニックス嬢もホークの死によってついに緊張が切れて悲しみに崩れる・・・ ちなみに悲しみの中に出川は一ミリも入ってない。

そして、崩れる嬢をタイガーが慰める+彼女ゲット!w。

「人間、弱っている時に攻めろ。場所とタイミングだ!。」by 計画鬼タイガー

タイガータッグチームはターゲットをスネークさんに変更。情報屋からスネークさんの情報を聞き出そうとする。 この時点で潜入捜査立場とスネーク追跡立場がもうどうでもよくなっている感じになっている。

確かに、タイガーさんは仕事に不満があってどうにでもなれという感じになっていたからね。 身バレしてもいいやとでも思ったのだろうか?「もう彼女だし!」みたいな。

ここで、情報屋からスネークじゃなくて字幕上「パソコン輸入業者」の情報を聞き出す。 おそらくこれは誤訳で、「例のコンピュータを手に入れようとしているやつがいる」のようなニュアンスだろう。

通信衛星ハッキングと業者てなんも関係ない。

業者のルーさんがよく居るプールバーに向かう。ルーさん即登場。 業者のルーさん森に呼び出されているらしく森に向かう、フェニックス嬢もタイガーと尾行。

ルーさん呼び出していたのはスネークさんで、ここでもいきなり口論開始・・・。 a.k.a「手榴弾」で鳴らす前は、a.k.a「地雷回収業」で顔が広かったスネークさん、 きっちり回収していく。

こいつどんだけ狭い世界で問題起こしまくって、そこに自分から飛び込んでさらに着火していくのか・・・ 意味がわからない。

ルーさんに10万ドルでコンピュータを売るとルーさんのボス的な人に伝えろとスネークさん。 しかしルーさん昔の恨みが忘れられず、無視して発砲し、スネークさんの息の根を止めようと怒りが大爆発。 確実に殺せる距離まで殺気を抑えられなかったんでしょう。

ルーさんは隻眼・・・おそらく手榴弾か何かの破片が若き日のルーさんの左目を奪ったんでしょうね。 ボスへの伝言なんて糞喰らえですわ。

尾行していたフェニックス嬢、ルーさん軍団、スネークと三つ巴バトル開始。

命からがら森を脱出するスネークさん。そこに見たことあるようなBMWが登場。 スネークさんをおもいっきりハネる。かなりのスピードでハネる。ぶっ飛ぶスネークさん。

普通の人なら重症だと思われるが、現在a.k.a「スネーク」だけあって体がやわらかい。 軽い脳震盪程度で意識朦朧ぐらいの状態。

え?BMWって黒竜オジサン? どういうタイミングか知らんけど、森の脇の道路を走ってたら男が飛び出てきて、ハネたら実はそれが追跡中の糞野郎スネークでした。 という・・・またも、理由なき展開に手に汗握ります。

ラッキーだった黒竜オジサンは、グデグデになっているスネークさんを拉致る。 拉致るついでに「お前らも乗って晩飯でも食いに行こう」感覚でタイガーさんとフェニックス嬢を車に乗せる。

やっとタイガーとオジサンがご対面。タイガーさん棚ボタで黒竜オジサンに最接近。

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contents/movie/clash.txt · 最終更新: 2019-10-17 16:09 by ore