Hyper-V/VirtualBoxと共存する

Hyper-V/VirtualBoxと共存する

結論から言うと、2019年3月現在、VirtualBox 6.0.4 との共存はできない。 VirtualBox だけでなく VMware Workstation Player ともできない。

同時インストールはできる。しかし同時実行はできない。

なぜできない

最近のOSはもうなんでも 64bit なので 64bit OS を使いたいのだが、この 64bit OS の仮想化には Intel の仮想化支援機構である、Intel VT というのを使わなければならない。

Hyper-V を有効化すると、この Intel VT の機構を Hyper-V が専有してしまい、VirtualBox 側から使えなくなるということらしい。 VirtualBox 6.0 からは共存が可能みたいな記述もあるがガセネタのようで事実できない。

暫定対策

Hyper-V をアンインストールすれば当然 VirtualBox は使えるようにはなるのだが、毎度そんなことはやってられないので、Hyper-V をオン・オフするという策をとる。オン・オフならばインストールアンインストールよりかはいくぶんかまし。再起動が必要になるのには変わりが無いが。

Windows自体の起動オプションに通常起動と Hyper-V off 起動の分岐をつける。

コマンドプロンプトを管理者権限で開き以下のように記述する

> bcdedit /copy {current} /d "Hyper-V off Windows 10"
エントリは {df9c3faf-3bd1-11e9-9cc7-48f17f7862d8} に正常にコピーされました。

ここに出てくるズラズラ文字列を指定して、Hyper-V をオフにする設定を仕込む

> bcdedit /set {df9c3faf-3bd1-11e9-9cc7-48f17f7862d8} hypervisorlaunchtype off

これで Windows10 に加えて Hyper-V off Windows10 での起動ができるようになった。

この後、スタートメニューの電源から Shift を押しながら再起動すると再起動のオプションが提示されるので、 その中から「既定値の設定」を選びどちらかよく使う方を既定値にする。

その後に「別のOSで起動する」で出来上がった選択肢を選べばそちらの設定で起動する。

vm/hyper_v/use_with_virtualbox.txt · 最終更新: 2019-09-05 09:13 by ore