ベトナム語/外来語

ベトナム語/外来語

傾向として、どんな言語のどんな単語でも強引にカタカナ語にして使える状態にしてしまう最近の日本語的な文化と違い、なるべくベトナム言語化して外国のものをもってくるような気がする。高い文化というよりも、ネットスラングノリでベトナム語化されるように感じる。

日常でも特に多用される言葉は正式に元の音から音写されたベトナム語表記となり、さらに省略と発音しやすいように変形される。

アイスクリームは、アイスが省略されて、クリームが変形して、最終的に、ケム、と呼ばれている。ビールの銘柄である「ハイネケン」は前半部が無くなって「ケン」と呼ばれている。完全に家族内の会話レベルになっている。

「冷蔵庫に俺のケンちゃんがないよ」なんてどこかのオヤジが家でしか言ってないようことを、国全体で公で使うのがベトナムである。

表記

ベトナム語では基本的にアルファベット表記なのでアルファベット圏の言語の言葉を持ってくるときはとりあえずそのままの綴りで持ってくるようだ。洋画のベトナム語字幕での登場人物の表記は大体英語そのまま綴りになっている。

発音

外来語の単語は声調記号がついてないので、それにしたがっているのか知らんが平板に緩急無く発音されることが多いような気がする。 そして表記はそのままにベトナム語発音として解釈され発音される。

この外来語の部分だけイントネーションが通常のベトナム語と変わり、ベトナム語独特の流れが滞るので、聞いていくうちに、ここは何か外来語なんだなということがわかるようになる。

赤ちゃんを表す Baby という単語があるが、商品名等で使われる場合もあり日本語ではカタカナで音写されて「ベビー」もしくは「ベイビー」となる。 ベトナム語では表記はそのままで音写されずにベトナム語読みされるので音としては「バビー」に近く真っ平ら発音になる。 スタローンの「ロッキー」は R から始まるが、ベトナム語で R は「ザ行」発音なので、ベトナムでは「ゾッキー」に近い音で呼称される。

vietnamese/imported_words.txt · 最終更新: 2021-11-19 01:04 by ore