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書いてる野郎
orebike@gmail.com
ベトナム語の人称代名詞は自分と相手との関係性でコロコロ変わる。 日本語も人称代名詞が多い方だが、そもそも日本語では人称代名詞を省略する傾向があって、日常会話ではそこまで使い分けを必要としない。 しかし、ベトナム語ではつけるのが普通で、相手に呼びかける場合に必ず使うので結構重要である。
これが非常に多岐にわたるので、外国人がその場で即興で使い分けるのは不可能である。 なので会話の中からその関係性を聞き取っていこう。
会話から直ぐにその上下関係がわかるのは結構面白いものである。
自分を指す「私」である。この tôi は一般的な一人称で自分を指す場合に万能に使える。 わからなかったら無難にこれを使っておけばいいだろう。
万能ではあるが、しかし、この tôi はあまりに堅い言い方で日常会話ではほぼ使われることは無い。
これも一人称なのだが、話す相手が目上、年上の場合一人称としてへりくだって em を使う。 文章で打つときは省略して「e」とだけ綴られる場合もある。
話す相手が恋人の場合、女性は一人称として(年の上下関係なく) em を使う。
綴りが英語の me と反対なのがおもしろい
身近な自分より目下、年下に対する二人称として使う。男女区別なし。
話す相手が恋人の女性の場合(年の上下関係なく) em を使う。 なので女性に em と使うのはなんだかムズ痒い感じがするのは自分だけか。
漢字の「兄」のベトナム語読みである。その意味の通り、自分の実の兄はもちろんのこと、それに近しい年齢の男性に使う二人称である。
話す相手が恋人の男性の場合(年の上下に関係なく) anh を使う。 なので女性に anh と呼ばれるとなんだか嬉しい感じがする。
漢字の「姉」のベトナム語読みである。その意味の通り、自分の実の姉はもちろんのこと、それに近しい年齢の女性に使う二人称である。
綴りとしては短かく「チ」という感じになっているが、実際の読みは「チェイ」、「ヂェイ」のように発音される。
三人称は複雑
em ấy | 彼、彼女、君 | he, she | 身近な自分より年下に対する三人称表現 |
anh ấy | 彼 | he | 自分同じ位か兄ぐらいの男に対する三人称表現 |
chị ấy | 彼女 | shi | 自分同じ位か姉ぐらいの女に対する三人称表現 |