ネットワーク / CIDR

ネットワーク / CIDR

ネットワークの範囲を決める際に使う表記の際によく出てくるやつで、CIDR と書いて「サイダー」と呼ぶらしい。

範囲記述

IPアドレスの範囲を記述する際に用いられるが、ほぼネットワークの範囲を決めるときにしか使わないので、そのポイントだけ覚えておけばよい

IPv4 のアドレス表記は 4つの 0~255 までの10進数の組みで表されることが多い。つまり 8bit が4つ並んでいて、全部で 32bit 分の空間が存在することになる。

10.20.30.40

ここで CIDR によってアドレスの範囲を指定すると、こうなる

10.20.30.0/24

この範囲は 10.20.30.0 から 10.20.30.255 までを表すことになる。 意味は上の桁 24bit をネットワークの認識として使うである。つまり最後の 8bit 分がネットワーク内側のアドレスですよということである。

0 は ネットワークアドレス、 255 はブロードキャストアドレスとなるので、 実質は 1 〜 254 までがマシンに割り当たることになるだろう。

ではこれに隣接するネットワークをもう一つ指定するなら

10.20.31.0/24

こんな感じで、この範囲は 10.20.31.0 から 10.20.31.255 までを表すことになる。

もう一つ上位でネットワークを構成するならばこうなる。16で指定されているので上位 16bit つまり10進の数字2個目(この場合なら 10.20)までをネットワークの識別として使い、残りのネットワーク内のIPアドレスとなる。

10.20.0.0/16

この範囲は 10.20.0.0 から 10.20.255.255 までを表すことになる。

実用的には この 16 と 24 を覚えておけばほぼ事足りるだろう。

状況によってはこのように記述することもある。

10.20.30.40/32

つまりこれは 10.20.30.40 1個だけだよ、ということである。アドレスを1個だけに限定して記述する必要がある場合にこのような書き方をする場合がある。

network/cidr.txt · 最終更新: 2020-11-05 10:02 by ore