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書いてる野郎
orebike@gmail.com
2011-08-01
アウトドア好きで去年ぐらいから流行ってる?ククサというカップだ。もともと北欧あたりのラッキーアイテムらしく、そのカップからの取っ手の有機的なラインが魅力的
本当は白樺の樹洞を使って作るらしいのだが、そんな素材は手に入らないので・・・と思いながら東急ハンズをうろついていたら、檜のブロックが売っていた。檜茶碗と言うぐらいだから食器としても適してるんだろうと思って調達した。
1500円ほどした
あとはのこぎりで荒く切り出して、刃物で整形すればいいんだが・・・問題は内側だ。この内側を掘り進めるにはどうすればいいのか?
色々調べると、フックナイフやクルックナイフ、スクレーパーブレード等々の曲面を削る刃物はでてくるんだけど、アマゾンやそこらで買えるものじゃなくて本物の家具職人とかが特注でつくっちゃったりする刃物
さてどうしよう?
素材が120mm角のサイコロ。特徴的な持ち手部を長く取りたいので対角線に配置して作る。対角線の長さは120√2mmなので約170mm。
既存のマグカップを参考にサイズを大体決定。檜の塊に直接書いてイメージ
これは後でわかることなのだが、サイズがでかすぎた。径はあと10mm小さくていいし、高さは20〜30mmは低くていい
今回は120mm角のサイコロ状のヒノキブロックを使っている。そして、設計的には高さ90mmに設定した。つまり30mmあまるわけだ。
ここがちょうどいいので下から30mmは切り離さず、削らず、サイコロの外形をとどめたままにしておき、かなり彫り進めた後でもクランプでしっかり固定できるツカミにしておく。モーターツールを使う上でがっちり固定できる部分があると両手で機械を扱えるので非常に安心感がある。
まず外形の整形よりも先にカップの内側をえぐる。えぐるにはいろいろ刃物があるようだが、私はモーターツールを使う。
東急ハンズをぶらついていたらアングルビットという押しても引いてもぶつけても、前後上下左右全方向切削ができるビットが売ってたのでそいつを試して見ることにした。 店頭のムービーだと無茶苦茶乱暴にガシガシ穴をあけていたが・・・無理!特にビットの進行方向の切削力が全然ない。このアングルビット、開いている穴を広げるビットのようだ。
一生懸命やってまずボコボコにした。
BE-PALでは炭で焼き落とすって手法をやってたな・・・・
ボコボコにした穴をつなぐようにノミでエグる。スクイノミがあればもっとらくだったけどここは決壊しないようにコツコツと進める
とにかくこの作業が大変で根気よく我慢我慢という感じで作業をすすめる。この工程はもっと何か工夫して楽に進められるはず。
えぐりが大体終わったので、外形を作る。まず1周切り込みをノコギリで入れる。ククサの底の部分には切り込みをいれず繋げておく。
周りをノミで落とす。ヒノキは繊維がまっすぐなので、サクサク落とせて気持ちがいい!
このような内側を研磨するビットがあったのでこれで内側を滑らかに加工する。BSネジタルスコーライトU型ホイルという商品名
ガンガンこいつで削る
すっきり滑らか
ここで台座から切り離す。ノコギリでズリズリ
スッキリしてたらククサっぽくないという感じで表面に軽く凹凸を彫り込んでいる。
更に彫って、研磨・・・どう考えてもやりすぎてグロくなってしまった。