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書いてる野郎
orebike@gmail.com
デックをカバーしている右手だけの操作でボトムカードをトップにもってくる技。 普通にやったらあからさまにできる気がしない。
結構、手が派手に動くのでミスディレクションは必須である。
手の柔軟性やデカさが必要なのでポーカーサイズのトランプではそもそもできない可能性がある。
手のひらの柔軟性や指の独立コントロールが求められるので非常に手のトレーニングになる。 あと、非常に細かいコツが必要なテクニックなので、技法を練習する着眼点が養える。
練習としては10枚ぐらいから始める。結構手が大きくないと52枚でやるのはキツイ。しかし26枚程度でも用途としてはあるのでやっていて損は無い。 26枚程度ならば1週間ぐらい毎日練習すればとりあえずできるようになる。思っているほど超絶技巧ではない。高速に正確にやるのは難しい。
右手でデックを上から縦に中指薬指小指と親指で挟み込んで保持する。人差し指は折り曲げて爪の面でトップカードを軽く押さえる。
親指の位置は自分の手の状況によって調整する。ボトムカードをトップに揃える際に親指に引っかかるなら、できるならデックのギリギリ左端の角に置きたい。 逆にボトムカードをトップへ移動させる際にデックを跨ぎにくいなら中央寄りがよい
中薬小の3本の指先の腹がボトムカードに触れるようにしておく
「薬指、小指」でボトムカードを押さえつける。中指と親指でボトム以外のデックを左側に引く(右手で手のひらが下を向いている状態だとして)。 そうすると(ボトムは薬指小指で固定されているので、)ボトムだけがサイドジョグしたような状態になる。中指がボトムカードに触れなくなるまで引く。
薬指と小指で今度はサイドではなく縦方向(右手で手のひらが下を向いている状態だとして前)にボトムカードを引き出す。
この前段階で中指と薬指の間が空いている状態になっているので、その間にボトムカードの角が滑り込む形になる。 この動きでボトムカードの角が中指の右側面に触れるようにする。
指の限界まで引き出したらそのまま引き続けることでボトムカードをデックに対して立てる。 この時点で中指の右側面、薬指の押し付け、小指の保持、デックの角の三点の力の拮抗でデックが立っていることになる(理想的には中指と薬指と小指とのテンションでカードを保持してデックには触れていないのがよい。音が鳴らない)
一方のボトムカードの角は中指の側面で固定されているので、手の可動域の関係で小指側がより引き出される。このためデックに対してボトムカードが45度ぐらいの角度で立つようになる。
別アングルはこうなっている。
ボトムカードは中指と薬指のハサミと小指のつけ根とのテンションで保持されていて、デックには触れている程度で押し付けてはいない。
デックを保持している親指と中指でデックを回転させる(右手でやっていて手のひらが↓に向いているなら時計回り、指の制約で回転と言いつつ数度しか動かない)。 手の構造上、人差し指でデックを押し下げるような手のひら側に空間をあけるような動きになる
同時に45度ほど回転していたボトムカードがさらに倒れて横倒しになる。
さらにすすめるとデックのトップ側に横倒しのボトムカードが通過できるぐらいの空間ができる
折っていた人差し指をさらに手のひら側に押し込みつつ先を伸ばしてデックをフリップさせ通過できる幅を広げるアシストをしてやる
デックの角を超えてボトムカードがトップ側に移動する。
薬指の右側面で保持していた角を人差し指の甲へ受け渡す。
保持している薬指側面からボトムカードの角を外して、その角を人差し指の甲で受ける(ちょうど伸ばした人差し指の先がガイドのようになる)
通過したボトムカードを人差し指の甲側でトップカードと挟み込んで保持する。 トップと人差し指甲のハサミ、小指のつけ根、でカードが保持されている。
この保持するスタート地点として、デックのトップの対角線に対してボトムカードがそのラインを超えないよう、よりも角度がついた状態にする。 角度が浅いと小指が有効活用できず、対角線を超えると回転に対して距離とパワーが出せず親指にひっかかる。
対角線からはみ出ない、より角度をつける。
人差し指の甲側でボトムカードをスライドしてデックのトップに一致させる。この動作は思った以上に指の甲側の摩擦力が必要でうまくスパン!と決まらないのは、指の乾燥等で摩擦が足りないことが多い。
慣れると、カードが縦方向でもできるようになる。というかこっちのほうが動きが小さくて簡単である。
成功率が低くてボトムカードがトップにピッタリ重ならない場合がある。 そのような場合は人差し指で突き放すように左手にデックをパスしてそのタイミングで左手で揃えてしまうというリカバリーもある。
カットしてもらってその上半分のボトムをトップにコントロールしたい場合。 サイドスチール等で断面のカードをトップにもっていくような場合。
バラバラバラバラストップって言ってください、これですね(自分は見ないように相手に断面を示す)。ここで(ジョークのように自分でも確認するため)、断面を自分に向ける動作で断面をクリップシフトで立てる(自分は断面の上のカードを確認することになるが、客からは断面を見ているように見える)。 立てたカードは手に隠れて相手にはパケットを覗き込んでいるようにしか見えない。この時に下パケットを持つ左手でさらにカバーすればさらに完璧。 断面のカードをトップ側に移したらあとは下パケットと合わせるふりをしながらトップに揃える。これで人差し指の技に頼らなくてよいので難易度は下がる。
どうしても鳴ってしまう音をごまかす 親指でデックをリフルしてしまってその動きにまぜてトップ側にもってきて混ぜる