Mac は 左shift 一発で IME の切り替えにしているのでこれと同等のことを Ubuntu でもできるようにする。

使っているのは ibus + mozc

海外ではこのようなキーカスタムの方法を One shot modifier と呼ばないっぽく、あまり文献が出てこない。日本で SandS というカスタム(space キーに shift キーを割り当てる)をやっている人がいたのでそこを参考にすると xcape というツールを使うとこの One shot modifier が簡単にできるようなことがわかった。

GitHub - alols/xcape: Linux utility to configure modifier keys to act as other keys when pressed and released on their own.

ここである。2016-04-25。指示にしたがってインストールする。特に何も無い。

$ git clone https://github.com/alols/xcape.git
$ cd xcape
$ make
$ sudo make install

これでOK。必要なライブラリは環境によって違うだろうが、別に何も特別なものはない

早速動作させてみる。これだけで起動する。

$ xcape

デフォルトでは ctrl キーワンショットが ESC に割り当てられているらしく、確かに gVim を立ち上げてそのように操作できる。 あまりに簡単に実現できて拍子抜けである。

今回は IME の切り替えをしたいので Ubuntu 側の設定でとりあえずIME切り替えキーを「Zenkaku_Hankaku」に設定する。

そして xcape で左shiftからこのキーを発生させる。

終了の仕方がわからないのでとりあえず kill で止める。

再びこのようにして起動

$ xcape -e 'Shift_L=Zenkaku_Hankaku'

昔は結構難しいと思っていたLinuxでのワンショットモディファイアがいとも簡単に終了である。

これ fcitx を使っていた場合(16.04ではそうなっている)別に何の導入もいらず、標準で shift ワンショットでIMEの切り替えをできるようになる。

適当に調べた所によると、キーの名前は↓のようになる

BackSpace
Tab
Return
Escape
Delete

Muhenkan
Henkan
Zenkaku_Hankaku

Home
Left
Up
Right
Down
Prior
Page_Up
Next
Page_Down
End
Begin

KP_Space
KP_Tab
KP_Enter
KP_F1
KP_F2
KP_F3
KP_F4
KP_Home
KP_Left
KP_Up
KP_Right
KP_Down
KP_Prior
KP_Page_Up
KP_Next
KP_Page_Down
KP_End
KP_Begin
KP_Insert
KP_Delete
KP_Equal
KP_Multiply
KP_Add
KP_Separator
KP_Subtract
KP_Decimal
KP_Divide

KP_0
KP_1
KP_2
KP_3
KP_4
KP_5
KP_6
KP_7
KP_8
KP_9

F1
F2
F3
F4
F5
F6
F7
F8
F9
F10
F11
F12

Shift_L
Shift_R
Control_L
Control_R
Caps_Lock
Shift_Lock

Meta_L
Meta_R
Alt_L
Alt_R
Super_L
Super_R
Hyper_L
Hyper_R

space
exclam
quotedbl
numbersign
dollar
percent
ampersand
apostrophe
quoteright
parenleft
parenright
asterisk
plus
comma
minus
period
slash
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
colon
semicolon
less
equal
greater
question
at
A
B
C
D
E
F
G
H
I
J
K
L
M
N
O
P
Q
R
S
T
U
V
W
X
Y
Z
bracketleft
backslash
bracketright
asciicircum
underscore
grave
quoteleft
a
b
c
d
e
f
g
h
i
j
k
l
m
n
o
p
q
r
s
t
u
v
w
x
y
z
braceleft
bar
braceright
asciitilde