自作キーボード / 記録 / Daisy 2021-03-08

自作キーボード / 記録 / Daisy 2021-03-08

部品が揃ったので自作する。

部品と道具を揃える

PCB

Daisy という 40%キーボードの PCB を AliExpress で購入。

コントローラーチップとダイオードは実装済みで後はスイッチを半田付けすればいいというモノ。

接続用の mini-USB のメス端子が本体中央位置にあって mini-USB の狭いほうが上に実装されている。

ケース

AliExpress で購入。Daisy用に作られたアルミニウム削り出し。 届いてわかったが、ボディ自体は非常に肉厚で剛性があり、気軽に持ち歩けないような重量である。

キースイッチをマウントするプレートも付属してきている。 このプレートにあわせたスタビライザーも付属していた。

プレートを固定するネジの精度も悪く、設計もまったく考えられていないため、実際としては組み立て困難。 ネジはプラスねじから六角ネジに換装し、ネジ頭を逃がすために PCB を軽く削ることになった。

ネジ山はケースに直接切られているので鉄のネジで強く締め込むとおそらく穴が馬鹿になる。

本体の剛性はすごいが、プレートの固定位置が4角になっていないので、キーを押した時の端のほうの剛性が心配になる。

フレーム側面の分厚さが 8mm ぐらいはあるので、USB コネクタを接続するための深い穴がズボッと空いている。 この穴が深くタイトなので、そのへんで売っているようなL字のコネクタだとギリギリ届くぐらいで、余裕を持たせるなら端子の一部を削り取る必要があるぐらい。

逆に穴がタイトなので、ケーブルからの負荷がかかって PCB 側のソケットがモゲるなんてことは起きそうにない。

デザインの関係で、最下段の左右両側の1個ずつのキーが死ぬ。

スタビライザー

親指で操作するキー2個分のスタビライザーがケースに付属してきた。

キースイッチ

メーカー不明のどこかの市販メカニカルキーボードから抜き取った赤軸があったのでそれを使用することにする。 ちょうど40個。

後に、小指で押すキーを2個だけ Cherry MX 銀軸に交換した。

キーキャップ

どこからか抜き取った、OEM プロファイルのキーを中心に所有している在庫のいろいろなキーをごちゃ混ぜで使用。

親指で押すキーの左側が 2.75U のサイズでこのキーサイズはなかなか無いので必要ならば揃えていく必要がある。 これは OEM プロファイルの天地を逆に使用する。こうすると、キートップの角度が手前側を向くので親指の角度とマッチする。

半田ごて

AliExpress で入手した。温度コントロール可能なタイプ。 ステーション型というやつで、コテと本体が分離している。

温度の上昇がメチャクチャ早く、スイッチオンですぐに使える状態になる。 逆に言うと、使ってる最中も対象に熱を奪われても回復するので温度が安定している。

350度ぐらいを設定して使う。

セラミックピンセット

先端がセラミックでできているピンセット。 耐熱性、耐薬品性、非電導性、非磁性、非静電性、という便利な性質を持っているので細かい電気作業をやるときはあるといい。

組み立て前動作確認

一応基本部品は PCB の状態で実装済みなので使いにくいがこれだけでキーボードとして成立している。 なのでその動作確認をする。

Daisy という 40% キーボードである。

まずこれが基盤。白いほうが表面。青いほうが裏面である。v0.4 という記述がある。

まずこの基盤単体で動作するかを試す。

Windowsに突き刺すと Daisy と認識され LED が点灯した。 スイッチっぽいところをクリップでショートしてみるとデフォルトの設定で確かにキーボードとして動作することが確認できる。

わかりやすいように F と J の位置だけマークしておく。

それでは自作キーボードの醍醐味である設定を書き換える

このキーボードは初期状態でスタンダードである QMK とかそのへんの周辺ツールに対応していないっぽく別のツールを使う必要がある。

このサイトに行く https://ydkb.io/

Select Your Keyboard と言われるので Daisy を選ぶ。

そうすると画面が Daisy の画面になるので、好きに書き換える。

右の上の Download から hex と Tool をダウンロードする。

Daisy を一旦パソコンから引き抜き、Daisy の ESC キー(ESC は一番左上の穴になる)を押した状態になるようにクリップかピンセットでショートする。 この状態で、パソコンに接続する。そうすると HID Bootloader モードで接続される。 一旦接続されたらもう ESC は離していい。

Tool を起動して Choose Firmware から hex を指定して reflash ボタンを押すと Firmware が Daisy に書き込まれる。

この https://ydkb.io/ で設定ファイル作るのよくわからないし、機能自体も少なそうなので、QMK系のツールで hex のファイルを生成してこのツールを使って書き込めばそれで動く

keyboard/diy_keyboard/rec/daisy_2021_03_08.txt · 最終更新: 2021-05-04 16:56 by ore