電気/グランド

電気/グランド

グランド。つまり意味としては「地面」である。 地面というのはマクロで見た場合非常に電気の伝導率が高い、つまり抵抗が低い導体である。 電圧というのは、オームの法則より V = IR なので、抵抗 R が限りなくゼロに近いということは V が限りなくゼロに近いということになる。

電気回路では、全体の電圧基準点 0V 地点とする部分をグランドとする。 前述により地面の電圧は限りなくゼロに近いのでこの部分をグランドと呼ぶことになったと? 地面というのは高さゼロなのでそのイメージ転用からグランドと呼ぶようになったと?

とにかくグランドである。

電源を見ると、電源のマイナス側を基準としてプラス側が何ボルトということなので、回路としてはマイナス側をグランドとしてよいということになる。

そして実際に回路を書く場合は、電源から出た電流が電源に還流するわけだが、別に還流するという概念は実質どうでもよく、0V地点に流れ落ちるということがわかればよいわけで、還流する回路をグランドに置き換えて表記されることが多い。

当然その表記されているグランドというのは実際にはすべて電源のマイナス側につながっているのである。

別の安全性の面から言うと、このグランドは「アース」と呼ばれる。地面よりスケールがデカくなって「地球」である。 回路としてはほぼ同等なのだがこれは目的が違っていて、グランドは基準点を示したが、アースは電流の逃げ道として想定されていて、回路に何か問題が合った場合に抵抗ゼロの流れやすい脱出路を作っておくことで他に流れないようにするという目的になる。

electricity/gnd.txt · 最終更新: 2019-09-17 17:35 by ore