一回り大きな単3電池という風貌の 直径18mm 長さ 650mm のリチウムイオンバッテリーが 18650 と呼ばれている。

そのへんに売られている、所謂「モバイルバッテリー」という製品は、このバッテリーをいくつか束ねたモノになっている。 この手の製品のサイズが大体寸法 650mm 厚み 18mm 程度になっているのはこいつを何本束ねるかでサイズが大体決まってしまうからだ。

電池のスペックとしては定格 3.7V というアルカリやニッケル水素バッテリーよりも高電圧を発生させることができて、大容量である。 3.7V は定格なので、実際は満充電時は 4.2V、最後は 3V 程度になる。 大体、3000mAh 前後の製品が多いようだ。前述のモバイルバッテリーのスペックが大体 3000 の倍数で増えていくのはこの影響である。

中華製の謎の 5000mAh 超えのモノも売られているが、完全に容量詐称である。

このリチウムイオンバッテリーは充放電に管理が必要で、過充電は爆発、過放電は性能低下につながるので取り扱うには管理する保護回路が必要になる。 それを内蔵しているタイプと、無いタイプがある。この保護回路があるタイプは 650mm よりも実際は少し長く、プラスが出っ張っていて、電池然としている。 無いタイプは両端がフラットになっていていかにも部品に組み込んで使います感が漂っている。

この保護回路で、大体電圧が 4.2Vから3Vあたりに制限されている。

持つとわかるが、図体の割に普通の電池よりもかなり軽く感じる。