PPバンドでカバンを作る

PPバンドでカバンを作る

市場の人とかが使っててヨサゲだったので自分でも作ってみることにした。

PPバンドの入手

ホーチミン市内だと Cho Lon 付近に行けば腐るほど売っている。 というかPPバンドで作られたカバンそのものが売られている。作る必要などないw

しかし作りたいので無理やりに入手。

ベトナムでは手芸用なんてものは無い。完全に業務用。冷蔵庫を入れたダンボールを結束したりするやつしかない。 つまりものすごく強度があって厚いものしかない。これが結構問題になるとは・・・

そして Cho Lon… ここは業者向けの市場、数十メートルとかで売ってくれない。 機械にセットするような極太のロール1巻単位で買わないといけない。

結局 200,000vndで 1巻買う。重さにして5キロぐらいはある。長さにしても5キロぐらいはあるんじゃないだろうか。 とにかくものすごい量である。

PPバンドのスペック

これを知っておかないと設計どおりにならないのでメモしておく。

幅11mm 普通は15mmぐらいのやつを使うらしいが。これしか無かった。 幅が狭いほど面積あたりの編む数が増えるので強度も増し、柔軟性もあがるのだが、編みこみの誤差も大きくなるので読みが難しくなる

厚み 1mm かなり分厚い、バッグを作るというよりもカゴに近い

11mm x 17 本並べて編むと大体 200mm となる。 誤差を入れたとして、ほぼビッチリツメて配置できるつまりこれ横糸。 に対して縦糸は 11mm x 13 本並べて 大体 250 mm になる。 11mm x 13 = 143mm、 13本なので間隔は12箇所 間隔が8.91mm になる

側面問題

スペック上横糸間隔がほぼゼロなのに対し、縦糸間隔は 8.91mm ある。 底面を作り側面を立ち上げると、一側面はそのまま横糸縦糸の関係が継続するが、もう一方の側面は横糸にたいして横糸の関係になる。 底面の横糸はビッチリツメで入っているので側面では横糸間隔が 8.91mm になる、一方はギチギチ、もう一方は若干の隙間がある。

これで側面を積層していくと側面の高さが合わなくなる両側面が高い丁度船のような形になる 小さいかごならばこれはこれでいいのだが、実用的なデカさのバッグになるとこの誤差が結構大きなものになってくる。

すなわちどうするかというと、1方の側面をスカスカに編むことになる。これは何らかの方法で後にそのスカを埋める必要がある。 そもそもスカスカに編むと強度がかなり落ちる。

解決ほうほうは結構単純である。側面を先に編めばいいのである

側面の立ち上げ

緩く立ち上げてあとで締めるということは考えないほうがいい。後で締めることはできない。 後で締めようとしても一番強度が弱い所(つまり角)が凹むだけで側面の膨らみを抑えることができない。

なのでそもそもの立ち上げ時点でしっかり直角に織り込んで一周した時点での縦糸起因の膨らみを抑える

編み方

編み方自体がネットにあまり載ってないのでまとめていくことにする。

四つ目編み

一番誰でも思いつく格子状に互い違いに編んでいくやり方。 ポイントは縦糸と横糸のそれぞれの間隔を同一にする。つまり編んだ模様が正方形になるようにする。

厚みがあったり、硬い素材を使う場合目の隙間が大きく(つまり目に見える穴ができる)なってカバンというかカゴになる。

ゴザ目編み

四つ目編みの変形版。縦糸の間隔を広げて横糸をビッチリ詰めて編むやりかた。 この編み方はカゴ側面を編むやりかたで底面もこれで編んでしまうと、側面では横と縦が入れ替わるので無理が生じる。

(網代)あじろ編み

複数段飛ばして編みこむやりかた。 四つ目よりも強度は落ちるが、硬いとか、厚い素材を使う場合編みの曲げが緩くなるので目をぴっちり詰めやすい。

diy/craft_bag_by_pp_band.txt · 最終更新: 2017-09-27 10:04 by ore