2015-10-08 Amazonビデオで鑑賞

薬で人間の脳をフルブースト状態にしたら最終的には悟りを開いちゃった話。 ブーストによる変化の過程 + 能力のハチャメチャ度 + 若干の主観(主人公結構早い段階で感情をなくしているが) がスパイスとして面白くさせている。

SFとしては無理が多すぎて突っ込みどころ満載なのだが、これSF映画じゃない。

度を超えて鋭敏なセンサー、度を超えた情報蓄積、度を超えての情報解析をする物体がいきなり登場したらどうなるかっていう思考実験的映画。 これ人間の映画ではなくて、最近問題になっている人間を超えた人工知能の登場っていう、映画で言うとえらく古典的なネタだな。

古典的ネタならば、ここからその能力を全開に使って「世界征服じゃー」っていう、馬鹿丸出しの選択をするんだけど、これは思考実験映画、 ボンヤリとした哲学的な方向に話が進んでいく。

最終的に情報を操作できる究極装置としての脳がパワー全開にした場合脳そのものも自己改変可能になり無限大の情報操作が可能になった挙句、無我の境地に達するというなんか宗教っぽいなと・・・

薬でぶっ飛んで超能力で最後悟りから解脱に達するってこれ・・・漫画の AKIRA だよ、ベッソン！機械と一体化するモロまんまシーンも出てくるし。

若干極端過激ではあるが類型的な宗教家の生涯ってこんなんじゃないのって思った。

それなりに飽きさせずに見れた。 意味不明に極端に暴力的でアホにしか見えない韓国人マフィア、あそこまでやる必要あんのか。

面白さはともかくこういう設定の映画は好きなので ★★★★★