映画/グリーンホーネット

映画/グリーンホーネット

2015-08-15 Hulu にて鑑賞

memo

主人公に感情移入できない

セス・ローゲン演じるホーネットに全然感情移入できない。無能の単なるクズに見える。 クズのボンボンがなんでいきなり正義に目覚めるのかが映像からは理解不能。

コンセプトとして「悪にも正義にも悪」なというものだが、特に「正義に悪」というシーンは出てこない。

麻酔ガスで攻撃して人は殺さないよみたいなスタンスと思いきや、ロケットやナイフ、マシンガンでモノスゴイ破壊しまくるし殺しまくる

ジェイ・チョウのおなじみ無表情演技

ジェイ・チョウ演じるカトーの毎度の無表情演技に感情移入できない。 この人「頭文字D」の時も何考えてるかわかんない演技だったけど、今回も同じ。無口だし。 「藤原拓海」は、自分で自分をわかってないという自分探しキャラだったのでそのままでよかったのだがね

さらに「カトー」があまりが超人的過ぎて・・・

  • 天才発明家
  • 天才技術者
  • 料理の腕
  • 武術の達人
  • 敵の動きがスローモーションに見える謎能力
  • ピアノ

弱点がなさ過ぎて、感情移入が難しい。本来感情移入しなくてもいいキャラだとは思うが、 こんな最強なやつが、なんで新聞社の社長の家で召使いなんてやってるのかが意味不明。

しかも社長に凄い恩義があるようにも思えず、いきなり息子と「社長はクズだった」と言い出すしまつ。 グリーンホーネットの最初の仕事は前社長の銅像の首を切り落として盗むというものだし・・・ほんとわからない。

弱点としては途中に「泳げない」という設定が出てくるが、それだけ。別にラストシーンで水に浸かって溺れてピンチとか無い

やっぱり設定として

  • 動きがスローモーション → 特殊なゴーグルとか発明で身体能力を増幅している
  • 泳げない → ラストで水に浸かるシーンでピンチ
  • 武術の達人 → 特殊なスーツで身体能力を補っている。(そもそも普段は手とか足とかが不自由とか)
  • 女に弱い or 女にまったく興味が無い
  • 自信過剰で若干マッド

ぐらいの設定をいれるのが普通だろう

キャメロンがつらい

キャメロン・ディアスの意味のないチョイ役。 役割としては迷走気味のグリーンホーネットに指針を与える役なのだが、 あまりにチラッとしか使われないので別に要らなくね感が漂う。

そして残念かな、ノリのいいキュートなお姉さんだったキャメロン・ディアスも、かなりおばさん感が出てしまっていること。 劇中の設定は31歳だったが、かなり無理がある。過去のキャメロン・ディアス魅力でギリギリという感じ

敵役が単に無計画で粗暴なだけ

役者自体はイングロリアス・バスターズの「ランダ」役で怖い怖いイヤラシイドイツ将校をやった俳優なのでいいのだろうが、役はとにかく殺すだけ。 まったく計画も何も無い、とにかく邪魔だったら殺す。

肩も狭くてなで肩でなんか小物感漂って怖くない。イングロリアス・バスターズでは知的なイヤラシイ怖さだったが、今回は単純に暴力としての怖さなので、キャスティングとしてはミスだね。

謎3D表現

もともと3D上映を前提としている映画っぽくて、意味不明なシーンがいくつか出てくる。 特にカトーがガレージでビールの栓を素手で抜いて王冠が手前に飛んできて別に何がおこるわけでもなく単に床に落ちるというスローモーションシーケンスは映画史に残るビールの栓抜きである。

contents/movie/green_hornet.txt · 最終更新: 2019-12-30 11:29 by ore