2019-12-13 Amazon Prime で視聴
街を丸ごと1個乗せた巨大戦車同士が戦うSFスチームパンクモノ。
一番重要な、なんで都市全体が移動して戦うのかの理由や経緯の説明が無いために、 何のためにこの人達は頑張っているのかわからない。 おそらく過去の大戦のトラウマで現代の原子力潜水艦的な運用を盲目的やっているのだと思いたい。
原子力潜水艦は国家の中央部と攻撃力が分離しているから意味があるのであって、 全体が移動しては意味が無い。 そして、それは一撃必殺の兵器を持ってしてこっそり運用するから意味がある。
映画の時代はテクノロジー的にかなり退化してしまっていてそんなモノは無い。なのでわけわからない。
百歩譲って移動できるようにしてある必要があるかもしれないが、常に移動する必要はない。 それに巨大なモノが移動するなら、陸地より海を使ったほうが遥かに合理的である。 映画では海が登場しないので何らかの理由で海が無いのかもしれんが。
量子兵器も結局、そこまで強力な兵器ではなく、どうなの感。
これは、映画の時代のテクノロジーでは無いので、普通に装置を爆破すればよく、それで2度と作ることはできない。 なのであの特別な USB メモリを的なモノを刺す必要は無く、単に爆弾を落とせばいいだけ。 それも、一番狙いやすい場所にその発射口がある。
ということでラストバトルもこの人達何やってる感。
最後は最強の都市ロンドンが停止し壁も崩壊し、2つの都市の人間の和解みたいな形になっていたが、 この人達数分前まで新型兵器でボコボコに攻撃してヒャッハーみたいなことやってたのに・・・どうなのそれ?
なので世界は面白そうだが、1000年経って脳がおかしくなった人たちが馬鹿なことやってる風にしか見えない。
これは単純に、製作者側が、「宮崎駿みたいな画をオレも作りたい」だけで作くられたんだろうなと思った。 ストーリーとか登場人物とか結構どうでもいい。
ピーター・ジャクソン節が変な方向に爆裂してしまった映画。
ヒロインに強さを感じない。そしてあんまり可愛くない。